午前3時の静寂に、魂の「呼吸」を整える
闇の中に踏み出す、一歩の熱量
吐く息が瞬時に白く凍りつき、凛とした冷気が肌を刺す午前3時。 世界がまだ深い眠りの中に沈んでいる頃、私はシューズの紐をきつく締め、闇の中へと走り出します。
常識的に考えれば、太陽が昇り、空気が温まった昼間に走る方がずっと快適でしょう。けれど、私はこの「夜明け前」という、最も孤独で、最も静かな時間をあえて選びます。肺の奥まで届く冷たい空気。それが自分の内側にある熱量と混ざり合い、魂が少しずつ覚醒していく感覚。
「なぜ、そんな過酷な時間に?」と問われれば、私はこう答えます。 「体が、このリズムに『慣れて』しまったからです」と。
「慣れ」という名の、見えない鎖
人間とは、不思議な生き物です。 最初はどんなに苦痛だったことでも、繰り返すうちに、それはいつしか「なくてはならない日常」へと姿を変えます。午前3時の寒ささえ、一度体がそのリズムを覚えると、むしろその静寂の中にいないことが不自然に感じられるようになる。これが人間の持つ「適応力」という強さです。
しかし、この「慣れ」という習性は、時に私たちの「弱さ」となって牙を剥くこともあります。
- ついつい自分を責めてしまう心の癖。
- 他人の顔色を伺って言葉を飲み込んでしまう習慣。
- 自分の体を傷つけると分かっていながら、やめられない悪習。
善いことも、悪いことも、私たちは一度慣れてしまうと、そこから抜け出すことに恐怖や抵抗を感じるようになります。たとえその場所が自分を苦しめる場所であっても、慣れ親しんだ「暗闇」の方が、見知らぬ「光」よりも安心だと思い込んでしまうのです。
克服の秘訣――意志ではなく「光」を選ぶ
では、自分を縛る「悪い慣れ」を克服し、新しい自分へと踏み出すには、どうすればいいのでしょうか。多くの人は「強い意志」が必要だと考えます。しかし、自分の力だけで鎖を断ち切ろうとすれば、その反動でさらに深く沈んでしまうことも少なくありません。聖書は、私たちが新しくされるための秘訣を、静かに教えてくれています。
「古きものは過ぎ去った、見よ、すべてが新しくなった。」
克服の秘訣は、自分の弱さと戦うこと以上に、「より大きな価値を持つ光」に目を向けることにあります。午前3時のランニングが続くのは、私が根性のある人間だからではありません。寒さよりも、その先に待っている「夜明けの美しさ」や「静かな祈りの時間」に、より大きな価値と喜びを見出したからです。悪い習慣を「やめよう」と踏ん張るよりも、あなたを本当に幸せにしてくれる「新しい習慣」の種を一つ、植えてみませんか。
- 嫌なことがあったら、まず一つ感謝を探してみる。
- 誰かを批判したくなったら、そっとその人の幸せを祈ってみる。
その小さな「新しい一歩」を、今日も、明日も、その次の日も繰り返す。そうして少しずつ「善いこと」に体を慣らしていくのです。
希望の朝へ向かって
私たちの人生には、自分でも気づかないうちに身についてしまった「心の重荷」があるかもしれません。けれど、忘れないでください。体質が変わるように、心のリズムも、神様の助けを借りれば必ず変えていくことができます。暗闇は、いつまでも続きません。
あなたが今日、勇気を持って踏み出すその一歩が、やがてあなたの新しい「当たり前」となり、あなたを自由な場所へと連れ出してくれるはずです。冬の寒さはまだ続きますが、私たちの内側には、決して消えることのない温かな光が宿っています。その光を信じて、今日も自分の道を歩んでいきましょう。
今日も、前進です。
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