義務を喜びに染め直す魔法:人生という長距離走を、軽やかに駆け抜けるために
時計の針が23時20分を指した夜更け。
アルバイトを終えた娘を迎えに、夜の街へと車を走らせました。
助手席に座る娘との、家路に向かう車中での短い会話。それは私にとって、一日の終わりに与えられる「感謝と喜びの恵みの時」です。今日のまかないは焼きそばだったそうで、量が多かったからと半分を持ち帰ってきてくれました。さらに、誕生日のお祝いとして美味しいマンゴ酒をいただいたとのこと。
帰宅後、あたたかい家の中でさっそくその焼きそばを口に運びました。深夜の静寂の中で味わうその美味しさは、家族の無事とささやかな喜びに満ちた、特別な味がしました。
「退屈」を「喜び」へ反転させる工夫
明日は、娘の運転免許更新のために免許センターへ行く予定です。
免許の更新。それは多くの人にとって、できれば避けたい「面倒でつまらない時間」の代表格かもしれません。私たちの日常には、こうした義務や、心が躍らない出来事が定期的に巡ってきます。
しかし、ただ仕方なくこなすだけでは、時間は色褪せてしまいます。そこで今回は少し計画を変え、まずは三人で午前中に免許センター近くの「汗蒸幕(はんじゅんまく)の湯」へ足を運び、ゆっくりと汗を流して過ごして、久々に韓国料理を食べてから、午後の更新手続きへ向かうことにしました。
この提案に、二人は大喜びしてくれました。
出来事の意味を決めるのは、私たち自身
本来なら多くの人が嫌がる「免許更新」という時間を、心弾む「楽しい時間」へと見事に変身させること。 実はこれこそが、私たちが日々の生活の中で大切にすべき魔法なのだと、改めて気づかされます。
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。」(テサロニケの信徒への手紙一 5:16-18)
聖書が語るこの言葉は、単に「無理をしてでも笑いなさい」と強要しているわけではありません。状況そのものが退屈でつまらないものであっても、私たちの心の在り方と少しの工夫次第で、その時間を「感謝と喜び」に変えることができるのだという、力強い真理を教えてくれています。
出来事の表面だけを見れば「ただの義務」であっても、そこに温泉の温もりや家族の笑顔を掛け合わせることで、全く違う景色が立ち現れるのです。
人生のマラソンを息切れせずに走る秘訣
嫌なこと、つまらないことを、自らの手で「楽しい事」へと変身させる魔法。
このしなやかな魔法を日頃から意識して使いこなすことこそが、決して平坦ではない「人生」という長いマラソンを、息切れすることなく、笑顔で楽しく走り抜けるための最大の秘訣なのかもしれません。
深夜に味わった焼きそばの余韻と、明日の汗蒸幕で流すであろう心地よい汗を楽しみにしながら。
今日も、共に前進です。わたしは二度寝です。