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2026年5月14日木曜日

予定の外側で見つける「やまびこ」の調べ

 


予定の外側で見つける「やまびこ」の調べ ―― 遅れさえも、恵みの余白

暑さと寒さ、その境界線を越えて

千葉での濃密なセミナー日程を終え、無事に仙台に戻ってきました。今日の東京は26度。初夏を思わせる日差しに汗をかきながら移動していましたが、新幹線を降りた瞬間の仙台は、驚くほど冷えていました。肌を刺すような寒さに、自分が北国へと帰ってきたことを、身体の感覚が真っ先に教えてくれました。


 


「乗り遅れ」が連れてきた静かな時間

今回の帰路は、予定通りにはいきませんでした。成田エクスプレスに乗り遅れたことで、予約していた東京駅からの新幹線も逃してしまいました。予定していた「成田エクスプレス」の代わりに「快速」を、「はやぶさ」の代わりに「やまびこ」を選び、ゆっくりとした速度で北を目指すことになりました。

 その結果、東京駅で娘が楽しみにしていたお土産を買う時間もなくなってしまいました。いつもなら、分刻みのスケジュールで動く私にとって、こうした「遅れ」は苛立ちの原因になったかもしれません。しかし、ガタゴトと揺れる快速電車の車窓を眺めながら、私はふと思いました。「予定が狂わなければ、出会えなかった景色や、自分を見つめ直す静寂があったのではないか」と。娘へのお土産は、今月31日の静岡からの帰りに必ず買って帰るという、新しい約束へと変わりました。すべての計画が自分の思い通りに進むことだけが、最善ではないのだと、車内を流れる穏やかな時間が教えてくれたのです。


 


各駅に注がれる、普遍的なまなざし

最速の「はやぶさ」で駆け抜ける旅も鮮やかですが、各駅に停まりながら進む「やまびこ」の歩みには、どこか人生の真理に似た慈しみがあります。

「人は心に自分の道を計画する。主がその歩みを確かなものにされる。」(箴言 169節)

私たちは「最短距離」で「最高の結果」を出すことに執着しがちです。しかし、神様が私たちに用意してくださっているのは、効率の良さだけではありません。時には足止めを食らい、回り道を余儀なくされる中でこそ、私たちは自分の弱さを認め、他者の助けや、目に見えない導きに感謝できるようになります。今日、私が「快速」や「やまびこ」を選んだことも、ただの不運ではありません。激動のセミナーを終えた私の心身に、主が「ゆっくりと帰りなさい」と、あえて休息の余白を与えてくださったのだと信じています。


 


明日の「一歩」を整えるために

あなたの今日という一日も、予定通りに進まないことがあったかもしれません。誰かをがっかりさせたり、自分自身の不手際に肩を落としたりしているかもしれません。けれど、その「遅れ」や「空白」を、どうか否定しないでください。それは、あなたがこれから再び力強く走り出すために、神様が用意してくださった「呼吸を整える時間」なのです。私は今日、仙台の寒さに身を包みながら、この数日間の疲れをじっくりと癒します。そして明日、またいつものように路上へと踏み出し、新しい一歩を刻み始めます。お土産は、楽しみが少し先に延びただけ。希望も、決して消えたわけではありません。

今日も、共に前進です。

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