2007/08/28~12/21

 


2007828日(火) 涼しい一日

今日は16度。秋のような、少し肌寒い一日だ。 今、妻と娘は買い物に出かけている。果物と冷凍の魚、それから私の好きなチョコレート味のお菓子を買ってきてくれるそうだ。何の変化もない最近の我が家だが、こうして新しい季節を迎えるのだなと思いながら、今日一日を過ごしている。

 


相変わらず、私はドイツ語の勉強に励む日々。今は土曜日に個人レッスンを受けるだけで、平日は毎日、自分の部屋にこもって勉強している。やはり語学は声に出して練習しなければならないので、図書館へ通うのはやめた。往復2時間という時間も節約できる。二人もよく協力してくれるので、安心して勉強に打ち込める。

 

韓国の両親とは、日曜日にだけ画面越しに話をしている。韓国は今、ものすごく暑いらしく、毎日クーラーの効いた部屋で過ごしているそうだ。

 

朝の散歩は楽しい。希望と勇気と力を得る、私にとって唯一の時間でもある。昇ってくる真っ赤な太陽から力をもらい、木々からは新鮮な空気をいただく。しかし、信仰者にとって何より力となるのは、神様の御言葉にある変わらない約束、希望、そして愛だ。その御言葉によって、今日も一日を生き、生きていく。

 

2007923日(日) この村で一年を迎える

今日で、この村へ来てちょうど一年になった。 最初に引っ越してきた時のことは、今も鮮明に覚えている。何しろ大変だったからだ。何もない家に流し台を取り付け、電灯を設置し、シャワー室の蛇口を直す。二度と繰り返したくない引越しだった。

 

今日はとても良い天気で、気持ちよく3人で教会へ行った。礼拝が始まってまもなく、年配のご夫婦が入ってきて、私たちの隣に腰掛けた。娘がいるので、私たちは普段一番後ろに座る。顔を見て驚いた。私の指導教授だった。普段こちらへ来られることはないのに、わざわざ来てくださったのだ。今度の金曜日に私の大事な試験があるのを知って、励ましに来てくれたようだった。奥様とはこれで三度目だが、今日も以前教えた韓国語で「アンニョンハセヨ」と挨拶をしてくれた。二人とも、本当にやさしい方だ。

 

しかし、その試験は受けられなくなった。一人暮らしをしている妻の父親の容態が、あまり良くないという。入退院を繰り返し、そばに看る人もなく、食事もままならなかったようだ。体が衰弱し、心細さも相まって、さらに悪化してしまったらしい。

 

色々悩んだ末、一時帰国することに決めた。まだクリスチャンではない義父のことが、一番気がかりではあるが……。その旨を今日、指導教授に伝え、今後のことはメールで知らせることにした。先生ご夫妻もとても心配してくれて、感謝している。

もちろん、またこちらへは戻ってくる。よく準備した試験は来年の春に延びてしまったが、今一番大事なのは義父のことだ。新たな気持ちで、与えられた課題を一つひとつ成し遂げていきたい。

どんな場合でも、夢は捨てない。命ある限り希望はある。希望がある限り、必ず夢は叶えられる。毎日、夢と幻を描きながら生きる。それが、私たち3人家族の生き方だ。どんな時にも主は共にいてくださる。だから、頑張ることができるのだ。来年の1月には、再びこちらへ戻ってくることになるだろう。私には、ここで成し遂げなければならないことがあるのだから。

 


2007928日(金) ドイツで初めての山へ

先日、一時帰国の前に、ドイツで一番高いツークシュピッツェ山へ行ってきた。標高2962m。歩いて登るのではなく、登山鉄道とロープウェイで頂上まで行ける。 ハイデルベルクから片道約5時間。今回は日帰りではなく一泊したので、少しはゆったりとした旅だった。ホテルもなかなか良く、朝食は普通だったが。

 

訪れた日は快晴で山もよく見えたが、翌日は朝から雨だった。これでは、山頂から見下ろす素晴らしい景色は期待できない。少し迷ったが、ここまで来たのだからと、3人で列車に乗り込み、山へと向かった。

 

列車が高度を上げるにつれて、窓の外には雪が見え始める。下界は曇りで何も見えない。頂上に着くと、そこは雪と霧の世界だった。気温は0度。山頂の十字架の所まで行くこともできず、少し残念だった。「また来る機会があるだろう」と一言残し、私たちはハイデルベルクへと帰ってきた。

 


20071118日(日) 氷点下4

ソウルは今日、氷点下4度だった。久しぶりの韓国の寒さに、体がきゅっと縮こまる。 今日は収穫感謝礼拝を、家族と一緒に捧げてきた。この一年間の神様の大きな恵みを一つひとつ数えながら、礼拝を捧げた。すべてに感謝だ。

 

三人が守られ、今日まで導かれたこと。ドイツで家族と過ごした一年。そして再び日本を訪ねられたこと。韓国で、次のドイツでの生活のために充電する時間を与えられていること。義父が少しだけ元気になったこと。まだまだ心配は尽きないが、感謝することばかりだ。

 

妻と話しながら、「本当に静岡では恵まれた日々を過ごしたね」と、感謝の言葉を交わした。娘が守られ、元気に成長していることにも、心から感謝する。 明日は氷点下5度になるそうだ。私はひたすら、ドイツ語や論文のために資料を調べながら時を過ごしている。一日12時間は図書館で過ごすことになるが、それも感謝だ。こちらの図書館は朝6時から夜10時まで開いているので、私にはとても助かる環境なのだ。

ドイツへは、来年19日に戻る。どれくらい雪が積もっているだろうか。雪かきもしなければ。再び森の散歩をすることを、私たちは楽しみにしている。これからの歩む道も守られ、導かれるよう祈る。きっと、すべてはうまくいく。希望と勇気と確信をもって、進んでいきたい。

 


2007124日(火) 再び日本へ

今度の26日に、日本へ行くことになった。今回は、韓国の教会の姉妹二人と一緒に行く、さながら日本ツアーだ。お正月を日本で過ごし、5日に帰ってくる。どこへ行けばいいのかまだ決めておらず、少し悩んでいる。

韓国は今、氷点下5度。久しぶりの寒さに耐えながら過ごしている。妻と娘は早くドイツへ戻りたいと言っているが、あと1ヶ月、今いる場所で頑張りながらこの時を過ごしたい。 19日は大統領選挙がある。何十年ぶりに投票ができるのだが、一体誰に投票すればいいのか分からないのが、今の正直な心情だ。

 

2007126日(木) 娘の初見学

この前、三人でロッテワールドへ行ってきた。ちょうど舞台で子どもたちのためにシンデレラのショーをやっており、娘はとても喜んでいたようだ。初めて、高い天井を巡る気球にも乗った。 私は久しぶりにバイキングに乗り、心臓が止まりそうになった。それでも、また並んで二度も乗った。

 

あと3週間で、再び日本へ行く。今回は教会員の姉妹たち(大学生と高校生)を連れて行くことになった。なぜか引き受けてしまった。泊まる場所や色々な世話をしなければ、と考えながらも、まあ、何とかなるだろう。

 

人が悩んでいることの90%以上は、今日今、悩む必要のないことなのだそうだ。中には来年のことまで案じている人もいる。だから今を楽しめず、大切な今日を充実させることができない。明日のことは明日に任せ、今日の人生を生きる。それが、大切なことなのだと思う。

2007129日(日) もしも魔法が使えたら

最近、娘はドラえもんにはまっている。劇場版のDVDがあり、毎日見ている。「もしもボックス」で魔法の世界へ行く話だ。 今日、私もそんなことを考えた。今回の日本訪問に、韓国の教会から高校生と大学生の姉妹二人を連れて行くことになったのだが、泊まる場所がまだ見つかっていない。

 

幸い、ドイツでお世話になっている先生のご両親の所(美竹教会)に何日か泊めていただけそうだが、まだはっきりとは分からない。本当は静岡でも一泊させたいのだが、年末年始ということもあり、難しい状況だろう。一応、29日は30日の礼拝に出るため、沼津のホテルに泊まることにしている。

 


20071217日(月) いよいよクリスマス

いよいよ来週はクリスマス。ハイデルベルクでは今頃、クリスマスの市で町が賑わっていることだろう。 しかし韓国では、あまりクリスマスの雰囲気を感じないのが正直な気持ちだ。それも、大統領選挙が明後日に迫っているからだろうか。本当に「この人なら」という候補者がいないのが、今の韓国の現実だ。人々の関心は、やはり経済の復旧にある。

さて、私たちの日本行きも、あと10日に迫った。何よりも29日、30日と静岡へ行けるのが嬉しく、楽しみでならない。1日には、東京での新年礼拝にも出席するつもりだ。久しぶりに会える人々が多いので、こちらも楽しみにしている。

20071221日(金) 義父を天に送って

昨夜、桐生の病院で、妻の父親が亡くなった。享年75歳だった。 これまで何度か入退院を繰り返していたが、入院して一週間後、息を引き取ったと今朝連絡があった。何よりも、そばにいて最後の時を見届けてあげられなかったことを、妻は悲しんでいる。とても残念だ。

 

今日は飛行機の席がなく、明日、私たちは日本へ発つ。まだ詳しい段取りは何も分からない。 しかし10月に義父の所で二泊し、一緒にご飯を食べ、久しぶりに背中を流してあげられたことを、妻は「よかった」と言っている。そういえば二日前、妻は夢で父親を見たそうだ。それが、この地上での最後の別れだったのかもしれない。「もうちょっとそばにいてあげればよかった」と、妻は何度も繰り返しているが……

すべては神様がなさること。神様に、すべてを委ねる。 予定通り、29日と30日は静岡へ行くつもりだ。

 

 

 

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