"The
Path to True Contentment - Looking Beyond Earthly Desires"
『真の満足を求めて - 地上の欲から天上の価値へ』
金銭に執着しない生活をし、今持っているもので満足しなさい。 神御自身、「わたしは、決してあなたから離れず、決してあなたを置き去りにはしない」と言われました。(ヘブライ人へ13:5)
人間の不満足は、逆説的にも豊かさの中で最も顕著に現れます。99%の満足があっても、残りの1%の欠如に執着し、そこから生まれる不平が全体の喜びを覆い隠してしまうのです。この人間の本質的な傾向は、創世記におけるアダムとエバの物語に象徴的に描かれています。彼らは楽園のあらゆる恵みを与えられながら、唯一禁じられた木の実への欲望に屈し、その結果、人類全体に及ぶ深刻な影響をもたらしました。
荒野を旅したイスラエルの民も同様の過ちを繰り返しました。日々、神の奇跡的な導きを目の当たりにしながらも、彼らの心は常に欠けているものへの不満で満ちていました。これは現代を生きる私たちにも深く関わる問題です。私たちは与えられている数多くの恵みに感謝して生きているでしょうか、それとも手の届かない一つのものへの執着によって不平不満の人生を送っているでしょうか。
パウロはコロサイの信徒への手紙で、「上にあるものを求めなさい。上にあるものに心を留め、地上のものに心を引かれないようにしなさい」と勧めています。この言葉は、地上の物事への執着が、より本質的な価値からの目を遮ってしまうことを警告しています。地上のものから得られる満足は一時的であり、それは穴の開いたバケツに水を注ぐようなものです。
しかし、多くの人々は依然として地上の物事に満足を求め続けています。テレビやラジオなどの世俗的な娯楽に過度の時間を費やし、より本質的な価値を見失っています。真の満足は、神の国とイエス・キリストに目を向け、上にあるものを求めることから始まります。
そのためには、日々の祈りと御言葉による生活が不可欠です。これは単なる宗教的義務ではなく、私たちの視線を天上の価値へと向け直す実践なのです。与えられた恵みに感謝しつつ、永遠の価値に心を留めて生きる時、私たちは真の満足を見出すことができます。それは、この世の一時的な満足を超えた、永続的な喜びと平安をもたらすのです。
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