1【指揮者によって。賛歌。ダビデの詩。】2いつまで、主よ/わたしを忘れておられるのか。いつまで、御顔をわたしから隠しておられるのか。3 いつまで、わたしの魂は思い煩い/日々の嘆きが心を去らないのか。いつまで、敵はわたしに向かって誇るのか。4 わたしの神、主よ、顧みてわたしに答え/わたしの目に光を与えてください/死の眠りに就くことのないように5敵が勝ったと思うことのないように/わたしを苦しめる者が/動揺するわたしを見て喜ぶことのないように。6あなたの慈しみに依り頼みます。わたしの心は御救いに喜び躍り/主に向かって歌います/「主はわたしに報いてくださった」と。
詩編13編は、ダビデの苦悩の祈りから始まり、最後には神への賛美へと変わる心の旅を描いています。「いつまで、主よ」と繰り返される訴えには、絶え間なく続く試練の中で感じる絶望感が滲んでいます。この詩は、神への信仰と疑念、そして希望が交錯する姿を私たちに示しています。現代社会もまた、孤独や不安にさいなまれる人々で満ちています。私たちは時に、困難が長引き、神が遠く感じられる瞬間に直面します。しかし、詩編13編は、そんな時でも神に心を注ぎ出すことの重要性を教えてくれます。
ダビデの祈りは、試練の中で神の助けを求め、信仰を手放さない姿勢を表しています。これは、現代人にとっても希望の道を示すものです。ダビデが「わたしの心は御救いに喜び躍り/主に向かって歌います」と歌ったように、どんな状況でも神の約束を信じることで、心の平安を得ることができます。この詩編は、私たちが逆境の中でも信仰を持ち続けることの力を教えてくれます。困難の中で神の御手が働いていると信じることが、私たちの歩みに光をもたらします。詩編13編は、苦悩から賛美へと変わる心の旅を通して、信仰と希望の力を現代人に語りかけています。この詩を通じて私たちも、神の愛と約束を信じ、新しい平安と力を得て歩むことができるのではないでしょうか。
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