「愛」の実 × 心臓の健康学：自分を愛し、隣人を愛するための心臓ケア

 

 これに対して、霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、

柔和、節制です。これらを禁じる掟はありません。（ガラテヤ5章22-23節）

「心を込めて」「心温まる」「心が痛む」。私たちは古くから、感情の中心に「心臓」を置いてきました。そして、聖書が教える最も大切な教えの一つに「自分を愛するように、あなたの隣人を愛しなさい」という言葉があります。この「愛」という感情と、私たちの生命の源である「心臓」の健康は、実は詩的な表現だけでなく、科学的にも深く結びついているのです。

 

医学が示す、心と心臓のリンク

 

強いストレスや深い悲しみは、私たちの心臓に直接的なダメージを与えます。突然の精神的ショックで心臓の機能が急激に低下する「心臓破裂症候群（タコツボ心筋症）」は、まさに「心が張り裂ける」ような状態を医学的に示したものです。また、慢性的な怒りや不安は、血圧を上昇させ、心血管疾患のリスクを高めることが多くの研究で示されています。愛に満ちた穏やかな感情が心臓を守る一方で、負の感情は静かに心臓を蝕んでいくのです。

 

健康学の実践：「愛」を育むための栄養

 

「自分を愛する」とは、精神的な充足だけでなく、神様から与えられた体を健やかに保つことも含まれます。心臓の健康を守るために、今日からできる具体的な愛の実践が「食事」です。特に、サバやイワシなどの青魚、亜麻仁油、くるみなどに豊富に含まれるオメガ3脂肪酸は、血液をサラサラにし、心血管疾患のリスクを大幅に低減させることが知られています。週に数回、これらの食材を食卓に取り入れることは、自分自身の心臓への、そして未来への愛の行為と言えるでしょう。

 

信仰から見る、健やかなる愛の実践

 

私たちの体は、聖書において「聖霊の神殿」と表現されています。この体を大切に保つことは、単なる健康管理ではなく、創造主への敬意と感謝を示す信仰的な行いです。「神を愛し、自分を愛するように隣人を愛する」という教えは、まず自分自身が心身ともに健康であってこそ、真に実践できるのではないでしょうか。健やかな心臓は、力強く血液を送り出すように、私たちに隣人を支え、社会に貢献するためのエネルギーを与えてくれます。

 

最後に

 

愛と心臓の健康は、互いに影響を与え合う、切っても切れない関係にあります。自分自身の体を愛し、良い食事と穏やかな心で心臓を守ること。それこそが、揺るぎない土台となり、家族や友、そしてまだ見ぬ隣人へと注ぐべき、豊かで力強い愛の実を実らせる力となるのです。まずは今日の食事から、自分自身への愛を始めてみませんか。