詩編17編の祈り


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【祈り。ダビデの詩。】主よ、正しい訴えを聞き/わたしの叫びに耳を傾け/祈りに耳を向けてください。わたしの唇に欺きはありません。2御前からわたしのために裁きを送り出し/あなた御自身の目をもって公平に御覧ください。3あなたはわたしの心を調べ、夜なお尋ね/火をもってわたしを試されますが/汚れた思いは何ひとつ御覧にならないでしょう。わたしの口は人の習いに従うことなく/あなたの唇の言葉を守ります。暴力の道を避けて4あなたの道をたどり/一歩一歩、揺らぐことなく進みます。5あなたを呼び求めます/神よ、わたしに答えてください。わたしに耳を向け、この訴えを聞いてください。6慈しみの御業を示してください。あなたを避けどころとする人を/立ち向かう者から/右の御手をもって救ってください。・・・・・・(詩編17編)

 

詩編17編は、神への深い信頼と守りを求める切実な祈りから成り立っています。ダビデは、自分の義と正しさを神の前に訴えつつ、神が「瞳のようにわたしを守り/あなたの翼の陰に隠してください。」と願います。この詩編には、試練の中でも神への信頼を崩さない姿が描かれています。現代を生きる私たちにとっても、この祈りは大きな意味を持ちます。社会の変化が激しく、不安や混乱に巻き込まれることが多い中、私たちはどこに希望を置くべきかを問われています。この詩編は、私たちの人生の拠り所として神を選ぶことの大切さを教えています。神の守りは、一時的なものではなく、永遠にわたるものであり、心から信頼する者に平安を与えるのです。

 

「わたしは正しさを認められ、御顔を仰ぎ望み/目覚めるときには御姿を拝して/満ち足りることができるでしょう。」とのダビデの告白は、神との関係こそが最も大きな満足をもたらすことを示しています。私たちもまた、どんな状況においても神に祈り、心を注ぎ出すことで、困難の中にも確かな希望を見いだすことができます。詩編17編は、試練の中で揺るがない信仰を持ち続けることの重要性を教えてくれます。私たちもこの祈りを胸に、神の愛と守りを信じて歩んでいくことが求められているのではないでしょうか。 

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