1【指揮者によって。賛歌。ダビデの詩。】2苦難の日に主があなたに答え/ヤコブの神の御名があなたを高く上げ3聖所から助けを遣わし/シオンからあなたを支えてくださるように。4あなたの供え物をことごとく心に留め/あなたのいけにえを快く受け入れ〔セラ5あなたの心の願いをかなえ/あなたの計らいを実現させてくださるように。6我らがあなたの勝利に喜びの声をあげ/我らの神の御名によって/旗を掲げることができるように。主が、あなたの求めるところを/すべて実現させてくださるように。・・・・・・・(詩編20編)
詩編20編は、戦いに挑む者への祝福と勝利への祈りが込められた詩です。「主が、あなたの求めるところを/すべて実現させてくださるように。」という言葉は、困難に立ち向かう私たちに励ましと支えを与える響きを持っています。この詩編は、人生の試練や挑戦を前にして、神を頼りとする重要性を示していると言えるでしょう。
現代では、私たちは物理的な戦いではなく、日々の生活の中で精神的な挑戦や困難に直面します。仕事や学業、人間関係など、思い通りにならないことは少なくありません。しかし、詩編20編は、私たちが努力する中で神の助けを求める姿勢を思い起こさせてくれます。自分の力に頼るだけではなく、信頼と祈りを通じて心の強さを得ることができるのです。
特に8節の「戦車を誇る者もあり、馬を誇る者もあるが/我らは、我らの神、主の御名を唱える。」という一節は、神の存在を日々の中に見出し、その導きを信じることの大切さを教えています。成功や失敗に一喜一憂するのではなく、信仰によって心を落ち着け、次の一歩を踏み出す勇気を得ることができます。この詩編は、現代社会を生きる私たちに向けて、支え合う祈りの力や共にある神の支援を思い出させてくれる詩です。どんな道を歩むときも、神の御手が私たちを守り、力を与えてくださるのです。
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