詩編21編

 


1【指揮者によって。賛歌。ダビデの詩。】2主よ、王はあなたの御力を喜び祝い/御救いのゆえに喜び躍る。3あなたは王の心の望みをかなえ/唇の願い求めるところを拒まず〔セラ 4彼を迎えて豊かな祝福を与え/黄金の冠をその頭におかれた。5願いを聞き入れて命を得させ/生涯の日々を世々限りなく加えられた。6御救いによって王の栄光は大いなるものになる。あなたは彼に栄えと輝きを賜る。・・・・・(詩編21編)

 

詩編21編は、王の勝利と神への感謝に満ちた詩です。「永遠の祝福を授け、御顔を向けられると/彼は喜び祝う。」という一節は、人間の努力が神の恵みによって成し遂げられる様子を描いています。この詩編は、勝利の背後にある神の働きとその意味を考えさせてくれる内容です。

 

現代社会では、私たちは成功や達成に目を奪われがちです。しかし、この詩編はその成功の裏にある神の導きと恩恵に気付くよう促します。勝利は単に個人の努力によるものではなく、神が必要な力や知恵を与えてくださった結果として生じるのです。この視点は、自己中心的になりがちな現代人に謙虚さを取り戻すきっかけを与えてくれます。

 

また、「王は主に依り頼む。いと高き神の慈しみに支えられ/決して揺らぐことがない。」という一節は、安定した心のあり方を教えてくれます。どんな成功や苦難の中でも、神への信頼がある人は決して動揺しません。これは、人生の荒波に直面している私たちにとって、指針となるメッセージです。

 

詩編21編は、祝福と成功の背後にある神の恵みを認識し、感謝の心を育む重要性を伝えています。現代の私たちに、勝利を通じて神の愛と支えを思い出し、謙虚で感謝のある心で歩むことを示しているのではないでしょうか。

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