詩編23編

 


1【賛歌。ダビデの詩。】主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。2主はわたしを青草の原に休ませ/憩いの水のほとりに伴い3魂を生き返らせてくださる。主は御名にふさわしく/わたしを正しい道に導かれる。4死の陰の谷を行くときも/わたしは災いを恐れない。あなたがわたしと共にいてくださる。あなたの鞭、あなたの杖/それがわたしを力づける。5わたしを苦しめる者を前にしても/あなたはわたしに食卓を整えてくださる。わたしの頭に香油を注ぎ/わたしの杯を溢れさせてくださる。6命のある限り/恵みと慈しみはいつもわたしを追う。主の家にわたしは帰り/生涯、そこにとどまるであろう。

 

詩編23編は、神が羊飼いとして私たちを導き、守ってくださるという、安心感と希望に満ちた美しい詩篇です。この中で「主は私の羊飼い」と語られるように、神は私たち一人ひとりを大切に見守り、必要を満たしてくださる存在として描かれています。

 

現代社会では、日々の忙しさや不安から「何が本当に大切か」を見失うことがありますが、この詩篇が語るメッセージは、どんな時でも神が私たちと共に歩み、私たちの道を照らしてくださることを思い起こさせてくれます。緑の牧場や静かな水のほとりという言葉は、まるで心が休まる風景を想像させ、日常の喧騒の中でも平安を見いだせることを示唆しています。

 

また、人生の暗い谷を通る時も、詩篇は「あなたが共にいてくださる」と告げています。恐れや試練が私たちを襲う時でさえ、神の杖とつえが心を守り、導いてくれるという確信が得られます。この希望は、現代を生きる私たちにとっても、揺るぎない力となるでしょう。

 

詩編23編は、私たちが神の導きに信頼を置きつつ、不安や迷いの中でも平安と希望を持ち続けることの大切さを教えてくれるのです。

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