夜明け前に始まる一日 — ノアちゃんと走る、熱い生き方

 


夜明け前に始まる一日ノアちゃんと走る、熱い生き方

 

午前119分。
世間が真夜中の静寂に包まれている頃、私の一日が始まる。
暗闇と静けさを抜けて、今日も誰かと人生を歩む。その最初の相手は、愛犬ノアちゃんだ。

 

起床後の小さなルーティンを一つずつこなし、外へ出る。
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時過ぎの道には、人の気配はほとんどない。向かいの新聞配達屋だけが灯す明かりが、夜の空気をほんの少し温めている。耳を澄ませば、遠くで風が木の葉をかすめる音。私たちの足音が淡々とアスファルトを刻む。

 

帰宅後は短い読書の時間。活字を目で追いながら、心はゆっくりと動き出す。
やがてランニングの準備に取りかかる。靴紐を締めると、気持ちがカチリと切り替わる。



3時半、ランニングスタート。


今日は少しコースを変えてみた。知らない道の街灯が、眠る町を点々と照らす。足取りは軽く、時おり夜明けの気配を感じる。気づけば三日連続の20キロランニング。汗が滴る。呼吸が熱い。けれど、その熱さが生きている証のように嬉しい。

明日は走らない日と決めた。普通の散歩にして、体も心も一休み。
でも今日、この瞬間だけは、全身で今を味わいたい。

 


今日も暑い。
だけど、もっと熱く、生きていこう。

 

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