私たちは時として、見た目や表面的なイメージだけで物事を判断してしまいがちです。
ゴミを漁る姿は嫌われるカラスも、群れをなして大空を飛んでいく姿は、思わず「すごいな」と感嘆するほど力強く、美しいものです。
しかし、本当に学ぶべき姿は、その飛翔の美しさだけではありませんでした。
一羽が疲れて電線で羽を休めると、仲間たちは決して先を急がず、その隣にそっと寄り添い、一人にしません。そして、再び一緒に飛び立っていく。そこに、私たちが忘れかけていた「仲間を思いやる心」の本当の姿を見た気がしました。
悪いイメージばかりが先行するカラスでさえ、これほどの社会性と仲間への配慮を持って生きています。
翻って、私たち人間はどうでしょうか。地球の隅々まで活動の範囲を広げ、自分たちの都合で自然を破壊していく姿は、他の生き物たちから見れば、何よりも恐ろしい存在に映っているのかもしれません。
カラスの群れが見せてくれた、あの何気ない優しさ。私たち人間が、今一度自然から謙虚に学ぶべきことは、まだ無限にあるようです。足元に咲く花や、空を飛ぶ鳥の姿に、少しだけ目を向けてみませんか。そこには、私たちが進むべき未来へのヒントが隠されているはずです。
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