何でもない一日を、心震える「特別な一日」に変える力
9月最後の土曜日。カレンダーには何の印もなかったけれど、僕は心の中でそっと、この日を「特別な一日」にしようと決めました。本当は、ゆっくり体を休めようと思っていたんです。でも、夜明け前の静けさの中で目覚めた時、ふと、そんな衝動に駆られました。そして、午前6時。僕は走り出していました。
向かうは、久々の海沿いの道。秋の空気はどこまでも澄み渡り、快晴の空の下、キラキラと輝く水面が僕を招いていました。道には、すでにサイクリングを楽しむ多くの人々の姿。彼らのペダルを漕ぐ力強いリズム、弾けるような笑顔、そして風を切る音。それはまるで、僕の背中を押してくれる優しい追い風のようでした。彼らの勢いを借りるように、僕もまた、一歩、また一歩と足を動かし続けました。
気づけば、走り出してかなりの時間が経っていました。
そして、42.33キロ。そう、それはまさにフルマラソンと呼べる距離でした。
水筒も持たずに出た、見切り発車のランニング。当然、喉はカラカラです。28キロ地点でようやく見つけたコンビニは、まるで砂漠のオアシスでした。ポカリスエットを喉が鳴るほど飲み干し、再び前へと進みます。30キロを過ぎた頃には、また喉の渇きが襲ってきましたが、不思議と心は折れませんでした。次のコンビニを目指し、もう一本ドリンクを一気飲み。体は疲れていても、心が沸き立つような高揚感に包まれていました。
そして、無事に教会へとたどり着いた時、全身を巡るのは、深い疲労感と同時に、得も言われぬ達成感と喜びでした。特別な日ではなかったはずの9月最後の土曜日が、僕にとって忘れられない「フルマラソン完走の日」になったのです。
今日という日は、この奮闘した体を労わるリカバリーに努めます。そして明日。心身ともに整えて、礼拝へと向かう予定です。神聖な場所で、今日のこの感謝と喜びを深く味わい、明日への活力を得たいと思います。
小さな選択が、大きな喜びに繋がる
僕がこの日、走り出すことを選んだように、私たちの日常は小さな選択の連続です。時には「もう一歩」を踏み出す勇気が、時には「休息する」という賢明な判断が、私たちの人生を豊かに彩っていきます。
このブログを読んでくださっているあなたも、きっと日々、様々なことに立ち向かい、奮闘されていることと思います。
「特別な日ではないから」と片付けがちな毎日の中に、実は無限の可能性が秘められています。
- 今日を「特別な一日」にするのは、あなた自身の心持ち一つです。
- 誰かの笑顔や頑張りが、あなたの力になることがあります。
- 困難に直面しても、諦めずに探し続ければ、必ず「オアシス」は見つかります。
- そして、自分の限界を超えた時、得られる喜びは、何物にも代えがたいものです。
あなたの中にも、まだ見ぬ「走り出す力」が眠っているかもしれません。
何でもない一日を、あなただけの「心震える一日」に変える勇気と、その先にある喜びを見つける力を、僕は信じています。
さあ、今日も明日も、あなたの人生という素晴らしい道のりを、力強く歩んでいきましょう。どんな日も、きっと素晴らしい一日になるはずです。
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