走りながら気づいた「今」の力

 


走りながら気づいた「今」の力

朝の太白山で学んだ、柔軟性と現在に集中することの大切さ


予定変更という小さな贈り物

今日もまた二度寝から始まった朝。4時頃に目覚めて、いつものようにランニングの準備を整えた。

太白山自然観察の森の中を気持ちよく走っていると、娘からLINEが届いた。「今日はいつもより20分早く出ます」という連絡だった。

30キロのロングランを予定していたが、急遽コースを変更。近道を選んで時間前に帰宅できた。感謝。

 


経験という名の羅針盤

道が分かり、自分の走るペースが分かれば、いくらでも調節ができる。

この当たり前のように思える事実に、今朝は深く感動した。これは長い時間をかけて積み重ねた経験による学びの賜物だ。

10年前の自分なら、予定変更にパニックになっていたかもしれない。でも今は、瞬時に距離を計算し、ペースを調整し、最適なルートを選択できる。

これは人生の多くの場面に通じることではないだろうか。

「今日だけ」という魔法の言葉

天気予報では今日は真夏日になるという。でも「今日だけ」だと聞けば、それほど負担にならない。

先が見えることの二面性を改めて考えてみた。

先が見えることの良い面

  • 計画を立てられる
  • 心の準備ができる
  • ゴールが明確になる

先が見えることの辛い面

  • プレッシャーを感じる
  • 長い道のりに絶望する
  • 今この瞬間を見失う

時には、先が見えないからこそ今を頑張って生きられることもある。明日のことを知らないからこそ、今日という日に全力で向き合える。

 


占い師が失職しない理由

それにもかかわらず、人は先のことが気になって仕方がない。だから占い師という職業が古代から現代まで続いているのだろう。

私たちは皆、未来への不安を抱えている:

  • 仕事はうまくいくだろうか
  • 健康は大丈夫だろうか
  • 家族との関係は続くだろうか
  • 老後の生活は安泰だろうか

でも太白山の森を走りながら気づいたのは、大事なのは先のことではなく、今だということだった。

 


「今」に集中する力

今をどう生きるかによって、先のことが気にならなくなる。

今朝のランニングがそれを教えてくれた。コース変更を強いられた瞬間、私は未来の心配をやめて、今この瞬間の判断に集中した。

  • 今の自分の位置はどこか
  • 今の時刻は何時か
  • 今できる最善の選択は何か

その結果、問題は解決され、予定通り娘を送ることができた。

手の届く範囲での誠実さ

手に届かない先のことは先に任せて、今、自分ができる範囲の中で誠実に、悔いのないように生きる。

これが今朝の太白山からの贈り物だった。

私たちにできることは:

  • 今日の仕事を丁寧にすること
  • 今日出会う人に親切にすること
  • 今日の体を大切にすること
  • 今日の時間を意味深く使うこと
  • 今日の祈りを心を込めてすること

森から学んだ人生哲学

太白山の森は、いつも私に大切なことを教えてくれる。

今朝学んだのは:

  1. 柔軟性の価値:予定変更に対応できる準備と心構え
  2. 経験の力:積み重ねた知恵が瞬時の判断を支える
  3. 現在集中:今この瞬間に全力を注ぐことの大切さ

今日という贈り物

今日は真夏日かもしれない。でも「今日だけ」だ。
今日は予定が変わるかもしれない。でも柔軟に対応できる。
今日は思い通りにいかないことがあるかもしれない。でも今できることに集中しよう。

今日という日は、二度と返ってこない贈り物だから。


太白山自然観察の森での朝ランを通じて、改めて「今を生きる」ことの大切さを教えられた一日の始まりでした。

走る牧師の朝の黙想より




「明日のことは明日が心配します。一日の労苦は、その日だけで十分です。」
マタイによる福音書 634

この古い知恵が、今朝の太白山の森で新しい響きを持って心に届きました。

 

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