スポーツの日、小雨の中を走る ― 祈りとランニングが織りなす聖なる時間
今日はスポーツの日。祝日と聞くと、どこか心が軽くなる。昨日も走ったけれど、この特別な日にじっとしているのはもったいない。
外に出ると小雨が降っていて、空気はしっとりと冷たく、けれど気温はそれほど低くない。走るにはちょうどいい、いや、少し暑いくらいだった。
今日のコースは川から海へ。水面を滑るような雨の粒が、景色をやわらかく包み込む。天気のせいか、歩く人もランナーも少ない。
空と水だけが広がる静けさのなか、自分の足音だけが響く。
祈りの旅まであと20日
もうすぐ「祈りの旅」が始まる。
今回の旅では、バクパックを背負いながら最低でも10キロは走ると決めている。ランニングを別に考える案もあったが、それでは効率が悪く、二度の洗濯という手間も増える。それなら歩きながら、最後の10キロを走って宿へゴールする方が自然だ。
この方法には理由がある。旅の間、20日間ただ歩くだけだと、帰ってきて走る時に膝が痛み、回復に時間がかかるからだ。旅の間も走ることで、帰ってからもスムーズにランニング生活へ戻れる。
走ることを途切れさせない。それは単なる運動習慣ではなく、人生の一部、私にとっての聖なる時間なのだ。
私にとって走ることは、神様との出会いであり、交わりの時。
だからこの時間は「尊い祈りの時間」だ。聖書を静かに読む行為を「Lectio Divina(聖なる読書)」と呼ぶように、ランニングもまた自分にとっての「聖なる歩み」なのだ。
足を進めるたびに、感謝の思いがこみ上げる。今日も楽しく、生きる。頑張って、生きる。そして感謝して、生きる。
もちろん、帰ったら美味しい料理も作る。
静かな雨と、走るリズムと、祈りの心。
スポーツの日は、私にとって単なる祝日ではなく、神様に心を向ける特別な日となった。
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