夜明けの光と旅支度。今日という一日を、ただ精一杯に生きるということ。
プログラム作成のために身体の芯に、ずっしりとした疲れが溜まっているのを感じる。そんな感覚とは裏腹に、夜中の0時40分、ふと目が覚めてしまいました。二度寝はできそうになく、そのまま静かに一日を始めることにしました。
祈りの時間、愛犬ノアとの散歩、そして仕事。いつもの朝の営みが、ざわつく心を穏やかに整えてくれます。そして、私の心と身体を目覚めさせるための、大切な儀式へ。今日もまた、ランニングシューズの紐を結びました。
今日は新しいコースを試してみよう。太白大橋を渡り、南仙台駅を越えて4号線沿いをひた走る。途中、ふと思い立って名取の海へとハンドルを切りました。
日増しに夜が明けるのが遅くなっているのを感じます。深い、深い暗闇の中を、ただ黙々と走り続ける。しかし、その闇が永遠に続くわけではありません。海の方向から、ゆっくりと、しかし確かな力強さで、空が白み始めました。25キロ完走。
それはまるで、「今日の命」そのものが昇ってくるかのようでした。世界を照らす、荘厳な光。この光景を見るたびに、今日という新しい一日が与えられたことへの感謝が、心の底から湧き上がってきます。
さて、今日からはいよいよ「祈りの旅」の支度を始めることにしました。
長期の旅において、荷物をどれだけ軽くできるか。ここに「プロとアマチュアの違い」が現れる、と私は思っています。現地で手に入るものは、現地で買う。衣類も、本当に毎日使うものだけを厳選し、余分なものは一切持たない。シンプルですが、これが旅の質を大きく左右するのです。
今回はマドリード空港に到着後、バスで市内へ移動し、セビリア行きの高速列車に乗り換えるという、時間との勝負が待っています。そのため、荷物は預けずに機内持ち込み一択。重量制限はわずか5kg。しかし、知恵と工夫で、きっと何とかなるはずです。
そうして旅立ちの準備を進める一方で、留守にする家のことも考えます。娘から「あのおかずが食べたい」とリクエストがあったので、愛情を込めて作り置きをしました。約20日間。私がいない間も、家族が健やかに過ごせるように。
旅の準備、教会のこと、家族への配慮、未来の予定。考えることはたくさんあります。
でも、それはそれ。大切なのは、まず「今日の命」のために生きること。
遠い旅路に思いを馳せるよりも、目の前にあるこの一日を、主の栄光のために、愛する家族のために、そして大切な教会のために、ただ精一杯に生き抜くこと。
夜明けに見たあの光のように、与えられた今日という時間を、私自身が輝かせたい。そう心に誓いながら、今日もまた、新たな一歩を踏み出します。
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