いつものように始まった朝のランニングが、忘れられない特別な体験に変わりました。
夜が明けた早朝6時前、私は尚絅学院中高方面へ向けて軽快に走り出しました。今日のコンディションは上々。しかし、この穏やかな時間が一変する出来事が待っているとは、知る由もありませんでした。
静寂を破る、突然の出会い
霊屋橋に差し掛かったその時、広瀬川の中に、一頭の子熊が川の中を歩いているのです。
走るスピードを落として視線を熊の動きに固定させてゆっくり走りました。これまで和歌山では野生のシカ、サル、イノシシなどを見かけたけど熊は初めて。写真を撮ろうにも、その余裕はありません。近くで犬の散歩をしていたお年寄りと「熊ですよね…?」と顔を見合わせているうちに、子熊はあっという間に藪の中へと姿を消してしまいました。
私は再び走り出しました。すると今度は、花壇自動車学校の周辺をパトロール中のパトカーが2台。迷わず駆け寄り、先ほどの熊の目撃情報を伝えました。
近くには東北大学の陸上競技場があり、朝練に励む学生たちの活気ある声が聞こえていました。しかし、私が帰り道に同じ場所を通った時には、グラウンドは静まり返り、誰一人いませんでした。おそらく、警察官からの注意喚起を受け、練習を中断したのでしょう。先日の大手町での5頭の目撃情報もあり、あのうちの1頭だったのかもしれません。一つの出来事が、多くの人々の行動に影響を与えた瞬間でした。
26kmの走破と、心に湧き上がる想い
ハプニングはありましたが、今日のランは無事に26キロを走破。走り終えた後の爽快感は格別で、生命の息吹と日常のすぐ隣にある非日常を体感した、実に味わい深い朝となりました。空を見上げれば、清々しい青空が広がっています。しかし、天気予報では明日は雨。全国女子大学駅伝が開催されるというのに、少し残念な気持ちになります。もちろん私には直接関係ありませんが、選手たちには最高のコンディションで走ってほしい、と願うばかりです。
ブレーキをかける勇気
そんなことを考えながら、明日の自分のランニングは休むことを決めました。4日続けて走らない、という自分の中のルールがあるからです。(でも守ったことはない!)
無理せず、焦らず、そして時にはしっかりとブレーキをかける。
そうして自分の体と向き合い、長く、楽しく走り続けること。今日の出来事を通して、その大切さを改めて感じています。いろいろなことがあった朝でしたが、今日も一日、頑張って生きていこうと思います。皆さんも、どうか安全で素敵な一日をお過ごしください。
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