これは、同じハクチョウではありません。
左側のハクチョウは、あの広瀬川で見かける馴染みの一羽。 右側のハクチョウは、かつて仲間たちが北へ飛び立った後も、しばらくその場に留まり、やがて姿を消した一羽です。
きっと、どこかで静かに時を過ごし、仲間たちの帰還の季節に合わせて、再びこの地に舞い戻ってきたのでしょう。――それは私のささやかな推測ですが。
今、二羽は再びこの地に集い、同じ冬を迎えようとしています。
北へ帰ることを選ばず、この地で生きることを選んだ者同士。 その姿は、まるで神の導きによって再び出会ったようにも見えます。今はまだ、互いに距離を保っています。 けれども、やがて時が満ちれば、きっと寄り添う姿が見られることでしょう。
その距離は、決して冷たさや拒絶ではなく、互いを尊重するために必要な間なのです。
私たち人間もまた、時に距離を必要とします。
それは離れるための距離ではなく、近づくための距離。 無理に縮めるのではなく、心が整い、信頼が育まれるまで、静かに待つこと。
その忍耐と尊重の中に、神の愛のかたちがあるのではないでしょうか。
ハクチョウたちの姿に、私たちの関係のあり方、そして神の導きの深さを重ねながら、
この秋と冬もまた、主の平和のうちに歩んでいきたいと願います。
2025年10月15日(水)午後
今朝のハクチョウたちは、寄り添うように並び、静かな川辺で共に朝を迎えていました。昨日とは違い、距離を縮めたその姿は心温まる光景です。ふと一羽が舞い上がる瞬間を目にし、その美しさを写真に収めました。
この日は一日雨の予報でしたが、早朝に出かけて本当に良かったと思います。これから北からの飛来が始まり、この静かな川もハクチョウたちで賑わうことでしょう。冬の楽しみが増えることに感謝します。
自然と触れ合うひとときは、私たち人間を深く癒してくれます。なぜなら、神は私たちを自然の一部として創造され、共に生きることを命じてくださったからです。私たちは特別な存在でありながらも、自然と調和し、共に歩む使命を持っているのです。
2025年10月16日(木)朝
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