家族のために生きる──還暦の誕生日に寄せて
初めての入院。
それは、本人にとっても、家族にとっても、静かに心を揺らす出来事です。
今朝、長町を出発し、車で約1時間かけて古川の病院へ向かいました。途中、「何か食べたいものある?」と娘に尋ねると、ちょうど目の前に「はま寿司」の看板が。迷わず「お寿司が食べたい」と答える娘の声に、思わず笑顔がこぼれました。
還暦のお昼ごはんは、三人で囲むお寿司。 特別なごちそうではないけれど、心に残る味。 この日のことは、きっとずっと忘れないでしょう。(それにしても仙台に来て寿司屋の中で食べるのは初めて)
病院に到着してからは、入院手続き、明日の手術に向けた説明、そしていくつかの検査。少し緊張した面持ちの娘を見守りながら、私たちも心の中で静かに祈っていました。その後、病室に案内され、必要なものをそろえるために病院前のコンビニへ。小さな買い物にも、どこか特別な意味が宿るような気がしました。
明日の手術のために祈りをささげ、私たちは再び仙台へ。 教会に戻ったのは17時過ぎ。ノアちゃんが玄関で待っていました。お腹を空かせていたようで、食前の祈りが終わるのを待ちきれず、妻の「アーメン」と同時にお椀に突進。
私のときは、そこまで大胆ではありませんが、祈りの最後の「この祈りをイエス様の御名によって祈ります!」の一言で、ノアの顔がすっとお椀に向かうのです。子犬の頃からの習慣。祈りの言葉を、ちゃんと覚えているのです。
こうして、60歳の誕生日の一日が静かに終わろうとしています。 感謝の思いで胸がいっぱいです。明日の祈祷会を終えたら、また病院へ向かいます。
家族のことで喜び、家族のために苦しみ、家族のために涙を流し、家族のために祈り、家族のために生きる。 それが、家族というものなのだと、改めて思わされます。
そして今日、静岡の一人の長老から、心のこもったクリスマスカードと教会への献金が届きました。遠く離れていても、こうして祈りと愛でつながっていることに、深い感謝を覚えます。
還暦という節目に、家族と、教会と、祈りに包まれた一日。 神様の恵みは、静かに、しかし確かに、今日も注がれていました。帰りの高速道路を走りながら車の中で仙台長町教会創立100周年になる2030年まではここで頑張りたいね、と妻と話し合いました。
どうなるかは分かりませんが・・・・
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