還暦の夜に──感謝と記憶のグラスを傾けて

 


還暦の夜に──感謝と記憶のグラスを傾けて

今日は、心温まる贈り物をいくつもいただきました。 N姉妹からは、美味しいワインなどを誕生日プレゼントとして頂きました。以前にもいただいたことのある、あの芳醇な味わいのワイン。スペインの「フランス人の道」を歩くと、このワイン会社のワイナリーの前を通るのです。巡礼の道と、贈り物が静かに重なり合うようで、なんとも不思議なご縁を感じます。

 


明日は少し慌ただしい一日になりそうなので、今晩、娘と一緒にそのワインを開けることにしました。普段はランニングを始めてから、めったにお酒を飲まなくなりましたが、

今日は特別な日。感謝して、ゆっくりと味わいたいと思います。

 

また、K兄姉がケーキなどを持って訪ねてくださいました。 「還暦、おめでとうございます!」と笑顔で声をかけてくださり、その言葉にじんわりと心が温かくなりました。

ケーキの箱の中には、手紙が添えられていて、そこにはこんな一節がありました。

「以前、恵子先生から『Hさん、先生は頑張りすぎるから、ちょっと休むように言ってあげてね』と声をかけられたことを思い出します。」

懐かしい記憶が、ふっとよみがえりました。 恵子姉は、礼拝の後、いつも僕の手を握ってくれました。 その手のぬくもりと、言葉にできない優しさ。 今も心の中に、しっかりと残っています。

 


今晩は、そんな皆さんの顔を思い浮かべながら、 静かにグラスを傾けたいと思います。 この年齢を迎えられたこと、そして何より、 共に歩んでくださる方々がいることに、心から感謝して。

 

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