夕方の散歩

 


❄️白き翼の訪れと、限りある美しさの恵み

昨日の夕暮れ、ふと思い立って広瀬川沿いを散歩しました。 冬の空気は澄んでいて、頬に触れる風が少し冷たく、季節の移ろいを肌で感じさせてくれます。

 


広瀬橋のたもとに差しかかると、川面に白く浮かぶ姿が目に入りました。 なんと、12羽のハクチョウたちが羽を休めていたのです。 この冬、合わせて約50羽が飛来しているとのこと。 その優雅な姿に、通りすがりの人々も足を止め、しばし見入っていました。

 


この風景は、約4か月間だけの贈り物。 「リミットのある楽しみ」だからこそ、私たちはその一瞬一瞬を大切に感じるのかもしれません。 もしこれが一年中続いていたら、やがてその感動は薄れてしまうでしょう。 人の心は、時に「当たり前」に慣れてしまう弱さを持っています。

 


平和も、健康も、日常のささやかな喜びも、失って初めてその尊さに気づくことがあります。 けれど、気づいたときにはもう遅いこともある。 だからこそ、今ある恵みに目を向け、感謝する心を忘れずにいたいのです。

 


ハクチョウの舞い、道端に咲く小さな花、 すれ違う子どもの笑顔、席を譲る若者の優しさ―― そんな日常の中にこそ、神さまがそっと置いてくださった美しさがあるのだと思います。

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