今朝は以下の讃美歌の曲を繰り返し流しながら10時半からの祈祷会に備えています。
祈祷会の後、すぐに古川に向かいます。
🎶 讃美歌21 256番「まきびとひつじを」解説
この曲は、英語圏では**「The
First Nowell (Noel)」**として知られる、イギリス(コーンウォール地方)の伝統的なクリスマス・キャロルです。
1. 「ノエル」の意味
曲中で繰り返される「ノエル」という言葉は、ラテン語で「誕生」を意味する言葉に由来しています。フランス語では「クリスマス」そのものを指し、救い主イエス・キリストの誕生を祝う**「喜びの叫び」**として響き渡ります。
2. 物語を語る讃美歌
この讃美歌の特徴は、聖書の物語を忠実に辿る「叙事詩」のような構成にあります。
- 野原で夜番をしていた羊飼いたちへの天使の告知。
- 夜空に輝く不思議な星の出現。
- その星に導かれて旅をする東方の博士たち。
このように、救い主誕生の場面が、まるで一篇の映画を見るように鮮やかに描き出されています。
3. 素朴な響きの理由
もともとは楽譜としてではなく、民衆の間で歌い継がれてきた「フォーク・ソング」のような性格を持っています。そのため、メロディーは非常にシンプルで親しみやすく、だからこそ何世紀にもわたって人々の心に残り続けてきました。
🕊️ 暗闇で見上げる星
現代に生きる私たちは、かつての羊飼いたちのように「野原で夜番」をすることはありません。しかし、将来への不安や孤独、あるいは終わりの見えない仕事や介護という**「人生の夜番」**を続けている方は少なくありません。
予期せぬ喜びは「現場」に届く
救い主の誕生が最初に知らされたのは、立派な宮殿にいる人々ではなく、夜の寒さの中で地道に働いていた羊飼いたちでした。これは、神様の希望の光は、特別な場所ではなく、私たちの**「日常の、一番しんどい現場」**に真っ先に届くという約束です。
「先立って進む星」を信じて
この歌に出てくる星は、博士たちの「先立って」進みました。 私たちは先の見えない不安に駆られると、どうしても足元ばかりを見てしまいます。しかし、クリスマスは私たちに「顔を上げて、星を見よう」と語りかけています。あなたの力で道を切り拓く必要はありません。あなたを愛する主の光が、すでにあなたの先を歩み、行くべき場所を照らしているからです。
今夜、あなたの心に「ノエル」を
「ノエル(誕生)」とは、単なる過去の出来事ではありません。 今日、あなたの疲れ果てた心の中に、新しい希望が「誕生」することです。
もし今、あなたが暗闇の中にいると感じているなら、この「まきびとひつじを」の調べを口ずさんでみてください。その素朴な旋律は、あなたの背後から聞こえる神様の優しい励ましとなって、新しい一歩を踏み出す勇気を与えてくれるはずです。
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