2025年1月26日日曜日

羊飼いの杖



"The Shepherd's Staff - From Simple Wood to Divine Power"

『羊飼いの杖 - 普通の木から神の力へ』

 

私は、強く雄々しくあれと命じたではないか。うろたえてはならない。おののいてはならない。あなたがどこに行ってもあなたの神、主は共にいる。」(ヨシュア1:9)

 

神がモーセに「手に持っているものは何か」と問いかけた場面は、平凡な道具が神の力によって変容する可能性を示す象徴的な瞬間です。モーセの手にあったのは、中東の羊飼いたちが日常的に使用する

1メートルにも満たない普通の杖でした。映画で描かれるような豪華な杖ではなく、ごく普通の乾いた木の棒に過ぎませんでした。

 

しかし、この平凡な杖は、生命の源である神の手に委ねられることで、驚くべき力の道具へと変えられました。紅海を分け、岩から水を湧き出させるという奇跡を通じて、それはもはやモーセの杖ではなく、神の杖として機能するようになったのです。

 

この変容は、神の約束「わたしは必ずあなたと共にいる」の具体的な証しとなりました。荒野での困難な旅路において、この杖は神の臨在の可視的なしるしとなり、モーセに確信と励ましを与え続けたのです。

 

しかし、カナンへの道のりは決して平坦ではありませんでした。モーセは反抗的な民との葛藤の中で、幾度となく試練に直面します。それでも神は「わたしは必ずあなたと共にいる」という約束を守り続けられました。

 

この物語が私たちに教えることは、神が選ばれた民を決して見捨てないという真理です。私たちが神から離れることはあっても、神は決して私たちを裏切ることはありません。私たちが苦難の中で不安になるのは、この真理を十分に信頼していないからです。

 

詩編の詩人が歌うように、「わたしの助けは来る、天地を造られた主のもとから」という確信は、私たちの信仰の核心です。無から有を創造し、死者を甦らせる神を信頼することは、最も確かな希望の土台となります。

 

この神を「アバ、父よ」と呼べることは、私たちの特権です。聖霊は、この世の旅路の終わりまで、そして天の御国へと私たちを導く保証者です。私たちに求められているのは、日々の歩みの中で、絶えず聖霊の助けと導きを求め続けることなのです。

  

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