2025年1月28日火曜日

白鳥の舞う朝に

 


冬の朝空が淡い光を帯び始めた頃、私は15キロの朝ランに出発した。凛とした空気が肺に染み渡り、足音だけが静寂を刻んでいく。新たな挑戦として、週6日のランニング計画を立てた私の心は、期待と決意で満ちていた。

 




距離を重ねていくうちに、川辺に差し掛かった。そこで思いがけない贈り物に出会う。朝焼けを背に三羽の白鳥が、まるで紙細工のように優美な姿で水面に降り立とうとしていた。その瞬間をカメラに収められたことは、この日の特別な恩寵だった。

 


白鳥たちの翼は、まるで神の御手のように大きく、しなやかだった。彼らは完璧な調和を保ちながら、鏡のような水面に近づいていく。その姿は、私たちの人生にも通じるものがあるように思えた。私たちもまた、日々の歩みの中で、このような優美さと確かさを目指しているのではないだろうか。

 


15キロ、20キロ、25キロ、30キロ、35キロ、そして40キロ。月曜日から土曜日までの毎週の目標として設定したこの数字は、ただの距離ではない。それは、主の栄光を現すための、家族への愛を表現するための、そして教会に仕えるための私の祈りでもある。

 


休息日として定めた主の日。それは新しい週への備えであり、感謝を捧げる時でもある。今日も走れたことへの感謝、生かされていることへの感謝、そして明日への希望を胸に抱きながら、また新たな一歩を踏み出そう。

 


水面に映る白鳥の影は、私たちの人生の反映のようだ。天を仰ぎ見つつ、地上を歩む存在である私たちは、日々の営みの中で、少しずつでも高みを目指している。今日という日が、そんな歩みの中の大切な一歩となることを願いながら、私は朝日に向かって走り続けた。

 


この瞬間を与えられたことに感謝しつつ、明日もまた、主の栄光のために、愛する人々のために、そして自分自身の成長のために、一歩一歩を大切に刻んでいこう。白鳥たちが教えてくれた優美な生き方を胸に刻みながら。



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