1【指揮者によって。伴奏付き。第八調。賛歌。ダビデの詩。】2主よ、怒ってわたしを責めないでください/憤って懲らしめないでください。3主よ、憐れんでください/わたしは嘆き悲しんでいます。主よ、癒してください、わたしの骨は恐れ4わたしの魂は恐れおののいています。主よ、いつまでなのでしょう。5主よ、立ち帰り/わたしの魂を助け出してください。あなたの慈しみにふさわしく/わたしを救ってください。6死の国へ行けば、だれもあなたの名を唱えず/陰府に入れば/だれもあなたに感謝をささげません。・・・・(詩編6編)
詩編6編は、ダビデが神に救いを求める切実な祈りを記録しています。彼は自らの罪や苦しみに直面し、「主よ、憐れんでください」と心を注ぎ出します。その言葉には、痛みと悔い改めの深さ、そして神への絶対的な信頼が込められています。
この詩編は、現代を生きる私たちにとっても大きな意味を持っています。ストレスや疲労、孤独や喪失感にさいなまれる私たちの心にも、ダビデのような祈りが必要です。神に弱さをさらけ出し、助けを求める姿勢は、希望と癒しの道を示してくれます。特に、多忙な日常の中で自分の心と向き合う時間を持つことは、信仰者にとっても重要なチャレンジです。
詩編6編はまた、悔い改めの重要性を教えてくれます。私たちは完璧ではなく、ときに間違いや罪に陥ることがあります。しかし、神はそのような私たちを決して見捨てることなく、癒しと赦しを与えてくださるお方です。この詩は、神の憐れみに頼ることの大切さを思い起こさせます。
ダビデは詩編の最後で、涙の祈りが神に届いた確信を示しています。それは、どんなに深い苦しみの中にあっても、神に祈ることで希望が生まれることを教えてくれます。現代人も、このような信仰と祈りを持つことで、絶望の中から新しい光を見いだすことができるでしょう。
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