朝の失敗を「祝福」に変える方法 ~心のスイッチを切り替える~
「しまった……」 ある朝、目覚めの小さな一言がきっかけで、家族と気まずくなってしまう。そんな経験はありませんか? 悪気はなかったのに、売り言葉に買い言葉で喧嘩に発展してしまう。あるいは、何気ない一言を相手が悪い意味で受け取ってしまい、空気が重くなる。私たち人間は、感情を持った弱い存在です。時には、はっきりしない言葉をネガティブな方向に解釈してしまい、自分で自分を苦しめてしまう弱さも持っています。
一日の始まりにつまずくと、「今日はもうダメだ」と、すべてが台無しになったように感じるかもしれません。それが「悪の連鎖」の始まりです。
しかし、諦めないでください。 たとえ失敗から始まった朝であっても、それを「祝福された一日」へと造り変えることは可能です。
その秘訣は、**「断ち切る勇気」と「信じる心」**にあります。
まず、**「断ち切る」**こと。
家を出たら、朝の失敗をいつまでも反芻するのはやめましょう。後悔の念を一度ストップさせるのです。そして、今目の前にある仕事やなすべきことに、誠実に向き合ってみてください。
その上で、一呼吸おいて、傷つけてしまった家族に「ごめんね」とメッセージを送ってみましょう。SNSの一行でも構いません。心からの謝罪は、悪の連鎖を断ち切る強力なハサミとなります。
そして、ここからが一番大切な**「信仰」**の出番です。
勇気を出して謝っても、相手の機嫌がすぐに直らないこともあるでしょう。返信が来ないかもしれません。すると、「やっぱりダメか」と再び心が沈んでしまいそうになります。
けれど、そこで不安になる必要はありません。 「結果を神様に委ねる」――これが信仰を持って生きるということです。
あなたが誠意を伝えたのなら、あとは相手の心に神様が働いてくださると信じて待つのです。「今はまだ怒っているかもしれないけれど、神様が必ず平和な時を返してくださる」と希望を持って、堂々と残りの時間を生きてください。
自分の思い通りに相手を変えようとするのではなく、神様の時(タイミング)を信じて委ねる時、私たちの心から「焦り」や「不安」が消え、不思議な「平安」が訪れます。
今日の失敗は、終わりではありません。それは、神様の恵みを深く知るための新しいスタートラインです。 さあ、顔を上げて。ここから、最高の一日を始めていきましょう。
「どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。」
(フィリピの信徒への手紙 4章6-7節)
コメント
コメントを投稿