小さな誘惑がもたらす大きな代償
ニュースで「運賃1000円」の着服によって「退職金1200万円」が全額不支給となり、最高裁がその判断を「適法」としたという記事を読みました。これを知ったとき、原告側の家族がどれほど悔しい思いを胸に抱いているのかを想像せずにはいられませんでした。わずか1000円という目の前の誘惑に負けた結果として、その1200倍もの価値を失う結末になってしまったのです。
この問題は、「よく考えなかったこと」が原因ではないでしょうか。もし冷静になって一度立ち止まり、バスに設置されている監視カメラの存在を思い出していれば、その行動をとどまることができたかもしれません。また、1000円を着服して得られる「幸せ」と、その行為がもたらす直後からの「不幸」を天秤にかける時間があれば、きっと別の選択をすることができたでしょう。
さらに、行動を決定する前に「家族の喜び」や「倫理的な観点」に目を向ける余裕があれば、起きてしまった結果を防ぐこともできたはずです。こうした「何も考えないまま、本能的な行動をとる」ことが、私たち人間に思いがけない不幸をもたらすことは少なくありません。
私たちに必要なのは、「よく考えること」です。よく考えた上で話し、よく考えた上で行動する。これを日々の生活において心がけることが重要です。しかし、それ以上に大切なのは、目に見える人々の視線よりも目に見えない大きな存在――神様の視線を意識することではないでしょうか。
これは「コラムデオ(Coram Deo)」と呼ばれる生き方です。つまり、「神様の御前で生きる」という意識をもって、自分の言動を慎むということ。この意識を持つことで、より誠実で意味のある生き方ができるのではないかと思います。今日も神様の御前で誠実に、生きることを忘れずに過ごしたいものです。
穏やかな日常に感謝して
さて、今日は明日のランニングに備えて休息の日と決め、朝から少し手間をかけて料理を楽しみました。ほうれん草グラタンを作り、玉子焼きまで添えてプチ豪華な朝食に。身体を動かすために久しぶりに歩いて朝市へ出かける予定も立てたので、小さなワクワク感に包まれています。
日々のこうした穏やかな時間が、どれほど貴重であるかを改めて感じます。忙しい日々の中で見失いがちな「感謝」や「喜び」を、今日という日にも忘れずに持ち続けたいと思っています。大きなことがなくても、自分のできることを精一杯楽しみながら、「今」を大切に生きていく。それが幸せな毎日の秘訣かもしれません。
今日も感謝の気持ちと喜びを胸に、精一杯に。明日へ続くこの瞬間を楽しみながら過ごしていこうと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿