1【指揮者によって。ムトラベンに/合わせて。賛歌。ダビデの詩。】2わたしは心を尽くして主に感謝をささげ/驚くべき御業をすべて語り伝えよう。3いと高き神よ、わたしは喜び、誇り/御名をほめ歌おう。4御顔を向けられて敵は退き/倒れて、滅び去った。5あなたは御座に就き、正しく裁き/わたしの訴えを取り上げて裁いてくださる。6異邦の民を叱咤し、逆らう者を滅ぼし/その名を世々限りなく消し去られる。・・・・・(詩編9編)
詩編9編は、神の正義とその偉大な力を賛美し、敵に対しても神が勝利をもたらされることを告白する詩です。「あなたは御座に就き、正しく裁き」との言葉は、すべての不正や苦しみが神の手によって正されるという希望を示しています。この詩は、困難や不安の中でも、神に信頼することで平安を得ることの重要性を教えてくれます。
現代社会は、不公平や不正が目に見える形で蔓延し、多くの人がそれによって傷ついています。このような状況の中で、詩編9編のメッセージは深く響くものです。私たちは時に、正しさが報われない世界に絶望を感じますが、この詩は、最終的には神がすべてを正しく裁かれることを確信するよう促してくれます。
また、「虐げられている人に/主が砦の塔となってくださるように/苦難の時の砦の塔となってくださるように。」という祈りは、心の拠り所を求める現代人にとっての救いとなるものです。どんなに孤独や悲しみを感じても、神の守りに身を委ねることで、希望と力を得ることができるのです。そして、この確信は、私たちがより良い未来に向けて一歩を踏み出す勇気を与えてくれます。この詩編は、神の正義と慈愛に目を向け、日々の不安や疑念を祈りの中で委ねることを促しています。信仰を通じて、社会の中で正しい行いを実践し、平和と調和を広める力を得ることが私たちに与えられた使命であることを思い出させてくれるのです。
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