2025年7月25日金曜日

ありふれた日常にこそ宝物がある。金曜の朝、自分と向き合う時間

 


まだ夜の静けさが残る、金曜の朝4時。

僕の一日は、愛犬ノアちゃんとの散歩から始まります。祈りを捧げ、今日は特別な気分で、いつものオートマチックなモードから、感覚を研ぎ澄ませるマニュアルモードに切り替えて歩き出しました。


 

耳を澄ませば、世界は音楽に満ちている

鳥のさえずり、虫の羽音、風に揺れる木々の葉。

意識を向けなければ通り過ぎてしまう、自然が奏でる美しいシンフォニー。慌ただしい日々の中で、私たちはつい、イヤホンで耳を塞いでしまいがちです。それが良いとか悪いとか、そういう話ではありません。ただ、ほんの少し立ち止まって耳を澄ませるだけで、こんなにも世界は豊かで、心と体を癒してくれる音に満ちているのだと気づかされます。

 

川を覗き込むと、昨年より水かさが減っている気がして少し心配になりました。それでも、ハクチョウや川の生き物たちは、変わらず元気に過ごしている様子。その生命力に、そっと「ありがとう」と心で呟きました。

 


暮らしを整える、ささやかな儀式

家に帰ると、次なるミッションが待っています。階段の掃除です。我が家には毛深いゴールデンレトリバーのノアちゃんがいるので、掃除は毎日の欠かせない日課。一日サボれば、あっという間に家は毛だらけになってしまいます。「家をきれいに保つ秘訣は、毎日続けること」。諦めずに続ける、自分との小さな約束です。

 


金曜日と土曜日は、妻が早朝からバイトの日。洗濯機を回して洗濯物を干すのは僕の担当です。スイッチひとつで洗い上げてくれる洗濯機には、本当に頭が下がります。

 

娘を駅まで送り、残りの洗い物を片付けて、ようやく肉体労働は一段落。この瞬間の、淹れたてのコーヒーとリンゴの꿀맛(クルマッ、蜜の味)といったら!

 


すべては自分のために。そして、家族のために

こうした一連の家事を「家族のためにやっている」と言うと、少し大げさかもしれません。僕は、これらすべてを「自分のため」に行っています。自分の心を整え、自分のいる環境を心地よくするため。そして不思議なことに、そうして自分のために行ったことが、結果的に家族の笑顔や快適さにつながっていく。これが、僕が見つけたシンプルな真実です。

 


今日という一日を、未来への力に

心と体が整ったところで、ようやく僕の本業である精神的な活動へ。説教や聖書研究会の準備、エッセイやコラムの執筆、そして今書いているこのブログ。午前中いっぱい、言葉と向き合います。

 

午後は買い物、夕食の準備(これも僕にとっては聖なる仕事?)、語学の勉強、読書と、時間はあっという間に過ぎていきます。

 

もちろん、365日これを完璧にこなすロボットではありません。人間ですから、できない日もあります。それでも週に5日はこのルーティンを続けているので、「ほぼ毎日」と言ってもいいかもしれません。

 


そんな僕にとって唯一の完全な休息が、年に一度のスペイン・サンティアゴ巡礼の旅。家事、執筆活動、そのすべてから解放され、たった一人で20日間ひたすら歩き続ける時間です。出発まで、今日でちょうど100日。もしかしたら、この巡礼の日があるから、僕は毎日を頑張れているのかもしれません。

 

遠い未来の特別な旅も大切ですが、もっと大切なのは、今この瞬間。

 

未来への旅支度は、今日一日を丁寧に生きることから。さあ、今日もはじめよう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

日曜日の朝に見つけた小さな奇跡

    朝の光の中で 日曜日の朝、いつものように私は走りました。 11.61 キロの道のりを、自分の足で、自分のペースで。 20 キロ以下であれば毎日走っても問題ないと考えるようになったのは、継続することの力を信じているからかもしれません。一歩一歩が積み重なって、やがて大きな...