祈りの旅エピソード②

 


🌄 祈りの旅エピソード

「迷い道の先に見えた光」

巡礼の旅に出ると、思いがけない出来事に出会います。 それは、地図にもガイドブックにも書かれていない、心の旅路でもあります。


🌌 暗闇の中で、道を見失う

まだ夜が明けきらない早朝、私は巡礼路を歩いていました。 頼りにしていた黄色い矢印が、ふと見えなくなった瞬間、 気づけば、まったく違う方向へと進んでいたのです。

「おかしいな」 そう思いながら、スマートフォンを取り出し、グーグルマップを開きました。 でも、今回の旅で気づかされたのは、グーグルマップも万能ではないということ。

地図が示す道は、なんと線路を横切るルート。しかも、そこには柵があり、通れない。 「これは違う」と思いながらも、私は早足で進んでしまい、気づけば5キロも道を外れていたのです。 戻るには、さらに5キロ。つまり、10キロ分の迷い道

 


🌅 夜明けとともに見えたもの

グーグルマップを閉じ、今度はアップルマップを開いてみました。 すると、ようやく正しい巡礼路が見えてきました。 そのとき、ちょうど夜が明け始めたのです。

2時間の迷いの中で、夜が明けた。 その光景は、まるで神さまが「大丈夫、ここに道があるよ」と 静かに語りかけてくださっているようでした。

🚶‍♂️ 歩き続けるしかなかった日

この日は、田舎道が続く「銀の道」。 他の巡礼路では、早朝から開いているカフェやレストランで休憩できたのに、 この道には、開いている店が一つもありませんでした。

だから私は、脚を止めずに40キロを歩き続けました。 迷った分、前に進みたかったのかもしれません。 でも、心の中には不思議な平安がありました。 「迷っても、ちゃんとたどり着ける」と信じていたからです。

🧭 迷いはあっても、目的地にたどり着けばいい

私は巡礼路でよく迷います。 でも、最終的には誰よりも早く目的地にたどり着くことが多いのです。 だから、こう思うようになりました。

「途中で迷うのは仕方ない。大事なのは、正しく目的地にたどり着くこと。」

 


🙏 人生という巡礼路

これは、私たちの人生にも言えることではないでしょうか。 人生に迷いはつきものです。 進むべき道が見えなくなったり、間違った方向へ進んでしまったり。 でも、それは決して恥ずかしいことではありません。

大切なのは、最終的にどこへたどり着くかです。 私たちキリスト者にとっての目的地は、天の御国。 神さまが用意してくださった、永遠のふるさとです。

✝️ 信仰という唯一の地図

この目的地にたどり着くためには、 グーグルマップも、アップルマップも、役には立ちません。 必要なのは、信仰という地図です。

聖書はこう教えています。

「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。」(ヨハネ14:6

イエス・キリストを信じる信仰こそが、 私たちを天のふるさとへと導く、唯一の確かな道しるべなのです。

 


🌱 おわりに

迷いの中で夜が明けたあの朝のように、 人生の暗闇の中にも、必ず光は差し込みます。 たとえ遠回りをしても、神さまは私たちを見捨てず、 やがて正しい道へと導いてくださいます。

だから、迷っても大丈夫。 信仰をもって、今日も一歩ずつ歩んでいきましょう。 目的地は、神さまが待っていてくださる場所。 そこへ向かって、共に歩んでいきましょう。

 

コメント