2025年1月23日木曜日

 


冬の明け方、23キロのランニングに身を委ねる。暗闇を進むうちに、世界が少しずつ目を覚ましていく。冷たい空気が頬を撫で、肺の中まで澄んだ空気で満たされていく。

 


夜の帳が薄れゆく中、生き物たちが静かに活動を始める。枝々のざわめきに、小鳥たちの目覚めの歌声が重なる。雲間から差し込む朝日が、新しい一日の幕開けを告げている。

 


川面には薄霧が漂い、まるで夢と現実の境目のような幻想的な風景を作り出す。遠くには雪を頂いた山々が、永遠の時を刻むように凛として佇んでいる。その足元では、白鳥たちが優雅に羽を広げ、朝の挨拶を交わしている。

 


街が目覚めるにつれ、人々の営みが始まる。通勤の車が行き交い、制服姿の学生たちが自転車をこぐ姿が目に入る。それぞれが、それぞれの場所へと向かう。皆が懸命に、今日という日を生きようとしている。

 


走りながら、明日の葬儀のことを想う。今月二度目の永遠の別れ。命には限りがあるけれど、その一瞬一瞬が愛おしい。だからこそ、最後の別れの時まで、祈りと希望の言葉を紡ぎ続けたい。

 


夜明けの空気の中を走りながら、生と死が織りなす壮大な営みに想いを馳せる。新しい命が芽吹き、ある命が終わりを迎える。そんな永遠の循環の中で、私たちは今を生きている。

 


朝もやの向こうから差し込む光が、希望の象徴のように輝いている。今日も、命の尊さを胸に刻みながら、与えられた使命を全うしていこう。

 

生きとし生けるものへの祈りを胸に、新しい一日が始まる。

0 件のコメント:

コメントを投稿

新しい命、新しい道、新しい人生

  今朝は 32 キロのランニングを完走しました。普通ならその距離を走り切るだけでも自分を褒めたいところですが、今回は少し特別な気持ちでこの道を駆け抜けました。初めて挑戦したコースは、若林区の太平洋を目指すランニングルート。以前走った名取の太平洋とはまた違う表情の海と風景に心を動...