ジュネーブからフランスのル・ピュイへ向かう巡礼の道には、多くの山々が連なっています。もちろん、すべての山を越えていくわけではありませんが、それでもいくつかの山を越えなければならない道です。この道のりは、私たちの人生そのものを映し出しているように感じます。人生にも、苦難や悲しみ、痛み、そして孤独という山々が存在します。
時には、それらの山を乗り越えることができるときもありますが、避けて遠回りの道を選ぶこともあるでしょう。また、しばらく立ち止まり、乗り越えるための力を蓄えてから登ることもあります。どのようにその山々に向き合い、無事に越えていくかは、最終的には自分自身で決めていくものです。しかし、一つ確かなことがあります。それは、一つの山を越えたとき、私たちは新たな力と自信を得るということです。そして、その経験は次に出会う山を越えるための糧となるのです。
聖書にはこうあります。「苦難は忍耐を生み出し、忍耐は練達を生み出し、練達は希望を生み出す。」(ローマの信徒への手紙 5:3-4)
私たちが山を越えるたびに、そこには希望が生まれ、次の一歩を踏み出す力が与えられるのです。
サンティアゴ・デ・コンポステラまでの道のりは、まだまだ遠いかもしれません。しかし、自分が歩みを止めない限り、必ずその目的地にたどり着くことができると信じています。だからこそ、たとえゆっくりでも歩き続けることが大切なのです。
「あなたの足を導き、平和の道を歩ませてくださる主に信頼しなさい。」(箴言
3:5-6)
人生もまた同じです。途中で立ち止まることがあっても、そこにとどまり続けるのではなく、再び前に進むことが重要です。主が私たちと共に歩んでくださることを信じ、希望を持って一歩一歩進んでいきましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿