夜中、ノアと一緒に散歩をしていると、静まり返った街がまるで深い眠りに包まれているようだった。満月が高く昇り、その光はノアの茶色毛を優しく照らしている。「これほど静かな夜も珍しいな」と思いながら、一歩一歩踏みしめるたびに足音が遠くまで響いた。帰宅してどん兵衛うどんとバナナ、コーヒーを飲んで仕事。
街の様子は夜明けを迎える頃から少しずつ変わり始める。風が強まり、空気がざわつき、やがて静寂が崩れ去っていく。まるで目覚めた街そのものが何かを語りかけているようだ。どこからか雨が降り出したが、帽子を深くかぶり、そのまま歩き続けた。この日の散歩は、普段とはほんの少し違う趣を感じさせるものだった。
ランニングの休みの日。代わりに足を向けたのは、大年寺山公園や愛宕神社、そして広瀬川のほとりだった。そこでは別の季節の気配が漂っていた。最近、広瀬川のハクチョウたちがよく飛んでいる。その優雅な飛翔姿は、見る者に静かな感動をもたらす。しかし彼らは今、旅立ちの準備をしているのだろう。来月には彼らの姿が消え、若干寂しくなる。しかし、おそらくいつもの一羽だけはこの地に残ることだろう。その一羽の存在が、こちらにとってもどこか特別に思えるのは不思議なものだ。
朝焼けの空の下を飛ぶハクチョウたちの姿を見上げた時、胸にじんわりと暖かいものが湧き上がった。その背景には、まだ眠気の残る街並みがあり、オレンジ色の光が建物や木々を優しく包み込んでいる。写真に収めたその瞬間は、何とも言えない哀愁と希望が混在する時間だった。静けさ、風のざわめき、そして遠い空へと飛び上がる翼の音。それらすべては、広瀬川や愛宕神社をつなぐ、散歩のひとときに過ぎない。しかし、そのひとときは私に、自然や街、そして目に見えない時間の流れをじっと感じさせた。旅立ちと残る者。それぞれが持つ意味と尊さ。・・・今朝サラミチョコを完成させた。明日、友だちとバイト先の仲間たちに渡すようだ。荒れた天気だったので久々に娘を学校まで送った。あっという間に午前中の時間が過ぎ去り、午後の時間だ。・・・・止まらず流れていく時間。老いていく人間。多くの人々を巻き込んでいる嵐。・・・・
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