デジタル書庫 ―― 祈りの旅路

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2026年5月5日火曜日

「これは、わたしの仕事や」

 


「これは、わたしの仕事や」――静かな愛が照らす、家族という聖なる場所

朝の光の中で思い返した、ひとつの物語

子どもの日の空は、やわらかな光に満ちていました。 窓から入る風は少し湿り気を帯び、季節がゆっくりと夏へ向かっていることを知らせてくれます。

そんな朝、昨日、御坊駅の待合室で聞いた娘さんの語りが、胸の奥で静かに響き続けていました。 97歳の父親と93歳の母親を持つ娘さんが、深い愛の物語を話してくれたのです。

 


夜の洗面所で起きた、静かな愛の場面

ある晩、洗面所から水の音が聞こえ、娘さんは目を覚ましました。 そっと扉を開けると、そこには父親が母親の下着を洗っている姿がありました。

母親は夜中にトイレに間に合わず、衣類を濡らしてしまったとのこと。 それを見た父親は、誰にも頼らず、自分の手で静かに洗っていたのです。

娘さんが驚いて立ち尽くすと、父親は振り返り、 にっこり笑ってこう言いました。

「これは、わしの仕事や」

その一言に、長い年月を共に歩んできた夫婦の絆、 苦しみも喜びも分かち合ってきた人生の重みが、すべて込められていました。

 


苦難を越えて歩んだ信仰の道

このご夫妻は、若い頃から多くの試練を共に乗り越えてきました。

  • 父親は若い時に結核を患い、牧師の祈りと勧めによってイエス・キリストを信じたこと
  • その日から人生を主に捧げて歩んできたこと
  • 小学校の音楽教師として、そして校長として子どもたちに向き合ってきたこと
  • 退職後は教会の長老として信仰の道を歩み続けてきたこと
  • 子どもたちの病、そして死という深い悲しみを経験しながらも、愚痴をこぼさず、 「これは自分が背負うべき十字架だ」と信じ続けてきたこと
  • 今もなお、説教看板を書き続けていること

そのすべてが、昨日の「これは、わしの仕事や」という言葉に結晶していました。

 


家族とは何か――静かに問いかけてくるもの

最近のニュースでは、家族の間で起きる痛ましい事件が多く取り上げられています。 家族が壊れるとき、社会もまた深く傷つきます。

しかし、昨日聞いたこの物語は、 家族とは本来、互いを支え合い、弱さを受け止め合う聖なる場所であることを思い出させてくれました。

イエス様はこう語られました。

「互いに愛し合いなさい。」(ヨハネ13:34

愛とは、大きな言葉ではなく、 夜中の洗面所で静かに下着を洗うような、 誰にも見えない小さな行為の中に宿るものなのだと思います。

 


今日、わたしたちが歩き出すために

家族の形はそれぞれ違います。 抱えている痛みも、背負っている十字架も違います。

しかし、どんな家庭にも、 小さな愛が灯る瞬間があります。

その一つひとつが、 家族を支え、社会を支え、 そしてわたしたち自身を支えていくのだと感じました。

今日、あなたの周りにも、 そっと寄り添うべき誰かがいるかもしれません。 その人のためにできる小さな愛―― それこそが、神様があなたに託しておられる「仕事」なのかもしれません。

今日も、共に前進です。

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