縛られない魂の軽やかさ ―― 17度の風と、坂道の向こうにある「真の自由」
静寂を切り裂く33キロの道のり
ノアとの散歩を終えた午前2時55分。まだ深い夜の底にいるような時間帯に、靴紐を結び、走り出しました。気温は17度。肌を撫でる風はひんやりと心地よく、ランナーの身体にとってこれ以上ない「最高の温度」です。
聖和学院三神峯キャンパスの厳しい坂道に息を弾ませ、さらに八木山動物公園へと続く長い上り坂を力強く踏みしめました。そこから久々に仙台城跡へと向かい、青葉山公園、花壇、東北学院、愛宕大橋と夜明け前の静かな街を駆け抜け、最後は広瀬橋を渡って帰着。33キロの完走です。
目標と、手放すことの美しさ
少しずつ足の回転も上がり、これからの1年間、本気で「サブ3(フルマラソン3時間切り)」を目指して走り抜こうという静かな闘志が湧き上がっています。
しかし、深く息を吐きながら、ふと心の中でひとつの真理を確認するのです。
「これは、私の人生のすべてではない」
サブ3の達成は素晴らしい目標ですが、人生という壮大なタペストリーの中では、ほんのひとコマの小さな出来事に過ぎません。仮にその目標が達成できなかったとしても、私の人生の価値が揺らぐわけではなく、何の問題もないのです。
「一番大切なもの」が教えてくれる自由
私にとって走ることは、祈りと心身を研ぎ澄ます大切な時間です。しかしそれは決して、以下のものより優先されることはありません。
- 主を畏れ、心から礼拝を捧げること
- 愛する家族との温かい時間
- 教会の群れのために祈り、仕えること
この「魂の優先順位」が明確に定まっている時、人は驚くほど自由になれます。「どうしてもこうでなければならない」「達成しなければ価値がない」という見えないこだわりに縛られず、ただ、主が与えてくださった今日の命に感謝して、笑顔で生きることができるのです。一番大切なものが、一番大切な場所(神様の御手の中)にあると知っているからこそ、私たちは趣味や目標という日常の営みを、重荷ではなく「喜び」として楽しむことができます。
今日という日を、丁寧に紡ぐ
執着を手放した心は、秋の風のように驚くほど軽やかです。
今日はこの澄み切った自由な心で、楽しく仕事に向かいます。家族の喜ぶ顔を思い浮かべながらキッチンに立ち美味しい料理を作り、そして、愛するノアのために静かに祈りながら、与えられた今日という一日を丁寧に、味わい深く過ごすことでしょう。
あなたの肩に乗っている「こだわり」という重荷をそっと下ろし、主の恵みの中で、大きく深呼吸をしてみませんか。
今日も、共に前進です。
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