息遣いを合わせる方——人生の長距離走と、見えないペースメーカー
ランニングの大会に出場すると、風を切って走る集団の中に、風船やゼッケンをつけた「ペースメーカー」の姿を見かけることがあります。
彼らの役割は、単なる「動く時計」ではありません。苦しくなる区間で選手と並走しながらペースを微調整し、絶妙なタイミングで給水を手渡し、何よりも心が折れそうになる瞬間に「大丈夫、その調子」「ここからだよ」とメンタルを支え続ける、極めて献身的で重要な存在です。彼らが隣にいてくれるだけで、ランナーはどれほど計り知れない安心感を得ることでしょう。
日常の中の「給水所」
今日、私はドン・キホーテとロピアへ足を運び、両手にたっぷりと買い物を済ませてきました。これからキッチンに立ち、まな板に向かいます。新しい環境での実習に必死に食らいついている娘のため。そして、日々の仕事の重圧の中で懸命に働く妻のため。彼女たちが今日という一日を無事に走り切れるように、美味しくて温かい料理を作ります。
家族のために食事を作り、帰りを待つこと。それは、彼女たちが走るそれぞれの人生のコースにおいて、私なりの「給水」であり、無言のペーシング(励まし)なのだと思います。
最高のペースメーカーと共に
しかし、支える側である私たち自身が息切れし、上り坂の途中で足が止まりそうになる時はどうでしょうか。 私たちの人生という、時に孤独で過酷な長距離走には、決して私たちを見捨てない「最高のペースメーカー」が並走してくださっています。
それが、イエス・キリストです。
主は、はるか先のゴール地点から「早く来い」と腕組みをして見下ろしているような方ではありません。私たちが走る泥まみれの生活道路に自ら降り立ち、その土埃の中で、私たちの隣を走ってくださる方です。
- 歩幅を合わせる: 私たちの心が悲しみで重く、ペースが落ちてしまう時、主は決して私たちを急かさず、その遅い歩幅に静かに合わせてくださいます。
- 命の水を渡す: 乾ききった心には、「わたしが与える水を飲む者は決して渇かない」と、魂を潤す恵みを手渡してくださいます。
- 絶え間ない励まし: そして、孤独に押しつぶされそうな夜には、「恐れるな、わたしが共にいる」と、呼吸を合わせながら耳元で励まし続けてくださるのです。
私たちが今日、困難な道を投げ出さずに走り続けられるのは、ご自身の命をかけて私たちの伴走者となってくださった方がいるからです。
この確かな足音が隣にある限り、私たちは何度でも顔を上げることができます。 さあ、見えない最高の伴走者の愛に包まれながら、私は目の前の家族のために、心を込めて火を灯し、料理を作りましょう。
今日も、共に前進です。
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