デジタル書庫 ―― 祈りの旅路

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2026年10月16日金曜日

夜の散歩

 


落ち葉の降る夜道と、老いた足音——不条理な世界で命を灯すということ

秋が深まり、肌に触れる夜気がふいに冷たさを増した23時20分。 静まり返った夜の街を、愛犬のノアと一緒に歩いていました。私の横にピタリと寄り添い、時折こちらの顔を見上げながら前へと進むノア。その足取りには、確かに老犬特有の弱さが滲んでいました。それでも一緒に歩みを進め、無事に家へと帰り着く。今日も二人で散歩ができたというささやかな事実に、胸の奥で静かな感謝が広がります。

「今年の冬は、特にこの子を暖かくしてあげなければ」 隣を歩く小さな命の体温を感じながら、そんなことを思いました。

 


美しさと寂しさが交差する季節

秋から冬へと向かうこの季節は、どこか寂しさを連れてきます。 一枚、また一枚と、色褪せた木の葉が冷たいアスファルトに落ちていく。紅葉の風景は目を奪われるほどに美しいものですが、散りゆく姿にはやはり、逃れようのない寂寥感が漂います。

この肌寒さは、愛する家族を失った人々の心に吹く隙間風を、より一層冷たく感じさせることでしょう。あるいは、迫り来る冬を暖かく過ごす余裕のない家族にとって、この季節の移ろいは過酷な現実そのものです。

幸せを心から願っているのに、予期せぬ不幸が訪れる。 血の滲むような努力を重ねて頑張ったのに、決して報われることがない。

私たちは時として、この世界が孕む圧倒的な「不条理」を前に、立ち尽くすしかありません。理不尽な冷たい風が吹きつける中で、それでも人は、必死に生きようと身を寄せ合っています。

 


歩み続けること、それが神から託された使命

日付が変わり、16日の金曜日を迎えました。 静かな夜の底で、老いた犬の寝息を聞きながら一つの思いに至ります。どんなに厳しい状況に置かれたとしても、「生きる」こと。 報われない日々が続いたとしても、それでも「頑張り続ける」こと。 不幸に見舞われ、心が折れそうになっても、再び幸せを願って「前へ進む」こと。

聖書には、このような言葉があります。

「望みを抱いて喜び、患難に耐え、絶えず祈りなさい。」(ローマ人への手紙 12:12)

凍えるような冬を前にしても望みを捨てず、不条理という患難のただ中で前を向く。これこそが、命を与えてくださった主なる神様が人間に託された使命であり、深い願いなのだと確信します。

 


老いた足で一生懸命に私についてくるノアの歩みもまた、与えられた今日という命を全うしようとする尊い祈りの姿でした。冬の足音が聞こえる不条理な世界の中で、私たちは互いの存在を暖め合うために生かされています。たとえ何度つまずいても、祈りと共に、今日も確かな一歩を踏み出していきましょう。

無事に退院が出来た姉妹を、そして目の手術を無事に終えられた姉妹のために祈りながらの夜の散歩でした。感謝です。

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