デジタル書庫 ―― 祈りの旅路

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2026年6月9日火曜日

今日はノアちゃんと一緒に迎いに

 


助手席の寝息と、心に引く「二歩」の余白 ―― 限りある命を晴れやかに生きる知恵

駅までの道のりと、助手席の温もり

今日も、それぞれの場所で務めを果たした家族が、無事に家へと帰り着きました。その当たり前の事実に、静かな感謝が込み上げます。

娘の実習がある日は、最寄りの駅まで車で迎えに行くことにしています。今日はふと思い立ち、愛犬のノアちゃんを助手席に乗せて一緒に駅へ向かいました。ドアを開け、車内にノアちゃんの姿を見つけた時の娘の大喜びする顔。その柔らかな笑顔を見た瞬間、車内は温かな空気に包まれました。

 


13歳を迎えたシニア犬のノアちゃんは、年齢のせいもあって、最近は一日の大半を眠って過ごすようになりました。だからこそ私は、彼が起きている時間はできる限り傍に寄り添い、共に触れ合いながら過ごす時間を意識して作るようにしています。

 


「残された時間」の短さと、悔いなき歩み

彼の寝顔を見つめながら、「先が短いのだろうか」とふと考えることがあります。しかし、それはノアちゃんに限ったことではなく、私自身も全く同じです。 人生の折り返し地点を過ぎれば、これまで生きてきた時間よりも、これから生きていく時間の方が確実に短いのです。その逃れられない真理をしっかりと見据えた上で、「今」というこの一瞬を精一杯に生きる。それが、私たちに与えられた命への誠実な向き合い方です。人間である以上、完全に「まったく悔いのない人生」を生き抜くことは不可能です。しかし、「できるだけ悔いを残さないように」と、日々の歩み方を自ら選び取ることはできます。

そのための私なりの大切な訓練があります。それは、感情の波に飲み込まれそうになった時の「心の引き算」です。

  • すぐに感情的にならず、まずは「一歩」下がって考える。
  • そして、さらにもう「一歩」下がって状況を見つめ直し、判断し、行動する。

 


二歩下がることで生まれる、光の余白

問題が起きた時や、心が苛立った時、私たちは防衛本能からつい前のめりになり、感情的な言葉をぶつけてしまいがちです。しかし、そこからあえて「二歩」後ろへ下がる。そうすることで、心の中に神様の知恵と平安が入り込む「余白」が生まれます。

もちろん、これは言うほど簡単なことではありません。日々の繰り返しの訓練が必要ですし、時には感情を抑えきれずに失敗してしまうこともあります。それでも、決してあきらめずにやり続ける。その泥臭いほどの反復の中にこそ、魂の成長と、周囲の人々を傷つけない「真の優しさ」が育まれていくのです。

これから、空は重い雲に覆われ、じめじめとした梅雨の季節が本格的に訪れます。 先日も触れたように、この時期を快適に過ごす知恵を身につけることはとても大切です。なぜなら、外の空気がどれほど湿気に満ちて身体がじめじめと重く感じようとも、私たちの「心」のあり方だけは、自分の意志と日々の訓練によって、どこまでも晴れ晴れと保つことができるからです。

 


雨空の下でも、心には太陽を

限りある人生の中で、今日という一日をどのように過ごされたでしょうか。

もし感情的になりそうな瞬間が訪れたら、どうか心の内で静かに「二歩」下がってみてください。その小さな後退は、決して負けではありません。愛する人との大切な時間を守り、あなた自身の心を晴れやかに保つための、最も勇敢で賢明な選択です。

身体を包む空気がどれほど湿っていても、心にはいつも太陽を。 悔いなき一日を目指して、明日もまた、確かな足取りで歩んでいきましょう。

今日も、共に前進です。

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